Photo Lesson

スマホで撮る「ブランド写真」

スマホで写真を美しく撮るための基本を学ぶ講座です。

難しい理論よりも、すぐ実践できる基本を中心にまとめています。

画面比率、光、影、背景、並び方を整えるだけで、写真の印象は大きく変わります。

キーワード

よく耳にする言葉です、言葉の定義を覚えておきましょう。

  1. 全体光(全体的に明るいこと)
  2. 部分光(例:光が一部に当たっていること)
  3. 光の反射

学習ポイント

最初に全体像を見渡せるよう、11のポイントを概要版で一覧にしました。気になる項目を選ぶと、下の詳細へそのまま移動できます。

自由撮影

自分が思うままに、まずは1枚の写真を撮ってみよう!

学習ポイント詳細

1|画角を決める

最初に画面を16:9にしておくと、写真の形がそろって見やすくなります。横に広いので、香水瓶をしっかり見せながら、まわりの余白もきれいに取りやすいです。

16:9の長所

長所 1
撮れる範囲が広い。
長所 2
Instagramストーリーズのサイズに近い。

2|色を整える

白色を少し整えるだけで、ガラスの透明感、澄んだ空気感が伝わります。

編集前 香水瓶の写真 編集前の色
編集後 香水瓶の写真 編集後の色

Q1:清潔感を感じるのは、左右どちらの写真ですか その理由は?

編集前 香水瓶の写真 編集前の色
編集後 香水瓶の写真 編集後の色

Q1:お花に生命力を感じるのはどちらですか その理由は?

Q2:どちらの写真に清涼感、清潔感、美しさを感じますか その理由は?

編集前 屋内光の写真 編集前の色
編集後 屋内光の写真 編集後の色

Q1:左と右の写真の撮影時間帯を当ててください。

左 午前 昼過ぎ 夕方

右 午前 昼過ぎ 夕方

その理由を教えてください。

MEMO

色は、清涼感や澄んだ印象をつくれる

色は、淀みや古さにもなる

POINT

「香りで記憶され、器で評価され、世界観で印象が変わる」

写真は、印象を変える最もシンプルな方法。

3|構図

構図の役割は、美しさを感じさせ、記憶に残すこと。

中央構図 フレーム中央に香水瓶を置いた中央構図の図解 中央構図で撮影した香水の参考写真

被写体を中央に置く構図。香水瓶の形をまっすぐ安定して見せやすい。

三分割構図 三分割線と交点付近に香水瓶を置いた三分割構図の図解 三分割構図で撮影した香水の参考写真

画面を3分割して配置する構図。余白と被写体のバランスが取りやすい。

対角線構図 対角線の流れに沿って香水瓶と光を配置した対角線構図の図解 対角線構図で撮影した香水の参考写真

斜めの流れを使う構図。動きや奥行きを感じさせやすい。

3|構図 続き

余白の取り方や俯瞰の見せ方、撮り方の癖を防ぐためのMEMOを分けて確認します。

余白構図 香水瓶を片側に寄せて広い余白を残した余白構図の図解 余白構図で撮影した香水の参考写真

あえて余白を大きく残す構図。洗練された印象や世界観を出しやすい。

俯瞰構図 真上から見た香水瓶と小物の配置を示す俯瞰構図の図解 俯瞰構図で撮影した香水の参考写真

真上から撮る構図。並びや配置の美しさを見せやすい。

MEMO

いつも同じ構図で撮らないこと

同じ構図は、マンネリ化の始まり。

4|影を使う

影は、被写体を立体的に見せることができます。影によって平面的なノペっとした絵を避けられます。影は邪魔ではなく、香水瓶の存在感や空気感を画面に残すための大切な要素です。

影を活かして撮影した香水瓶の参考写真
影には色が宿る。
影で立体感を見せた香水瓶の参考写真
濃い色の影は、香水ボトルの輪郭をはっきりさせる
影の入り方を活かして撮影した香水瓶の参考写真
影によって、立体感が生まれる

5|光を拾う

どこから光が入るかで、ガラスの透明感やキャップの質感は大きく変わります。光そのものを見るだけでなく、その中でできる影の色や形も一緒に観察しながら位置を決めます。

光の使いこなし3条件

1
明るさ
まず全体を見る

全体的な明るさ。写真全体が暗すぎないか、白く飛びすぎていないかを見る。

明るさを見る参考写真
2
光の流れを見る

どこから光が入り、どこが影であるか。を確認する。

光の流れを見る参考写真
3
影の美しさを見る

影の色、形、重なりがうるさくないか、影が立体感となっているか、を確認する。

影の美しさを見る参考写真
光の入り方を見せた香水瓶の参考写真
光の筋を活かした例

細い光のラインがどこに走るかを見ると、光の流れがつかみやすい。

斜めから入る光を見せた香水瓶の参考写真
明と暗の差を見る例

片側からの光で、明るい面と締まる面の差が見えてくる。

透明感が出る光の当たり方を見せた香水瓶の参考写真
全体の明るさを見る例

香水を中心に光をV字につくる。キャップ反射で光の輪で演出。

6|明暗を整える

明るさだけを上げると平たく見え、影が強すぎると重く見えます。ちょうどよい抜け感を探すのがポイントです。

光と影のバランスを見せる香水瓶の参考写真
抜け感がある明暗

明るさを確保しつつ、影も残して軽さを出した例。

光と影を整えて撮影した香水瓶の参考写真
影を残した立体感

暗部や影が多く、重く感じやすい。香水の光反射を強くすることで、明暗バランスをとる。

光と影が整った見え方を示す香水瓶の参考写真
光と影が整った見え方

白さと陰影の両方があり、平たく見えにくい仕上がり。

7|背景を選ぶ

同じ位置に香水瓶を置いても、広角とズームでは背景の入り方が変わります。ズームすると主役のまわりを整理しやすくなります。

広角で撮る場合とズームして撮る場合で背景の入り方が変わることを示す比較図

同じ位置でも、ズームすると背景の入り方が変わり、主役を整理して見せやすくなります。

8|反射を操る

反射とは、映り込みだけではなく、光が当たったときに表れる輝きです。香水ボトルやキャップのフチや表面、ガラスの光だまりを見ることで、質感が伝わりやすくなります。

反射を意識して撮影した香水瓶の参考写真
素材表面の反射

金属の表面やフチに入る光を見ると、素材の質感が分かりやすくなる。

ガラスの光だまりを見せる香水瓶の参考写真
キャップのフチや側面の反射

人の視点は、強い光り反射に惹かれる

ガラス表面とキャップの反射光を見せる香水瓶の参考写真
ガラスの光だまりを見る

ガラスの中や足元にできる光だまりを見ると、透明感と立体感が伝わりやすい。

9|並びを撮る

一本だけでなく複数本でも撮ると、シリーズ感や世界観が見せやすくなります。高さと間隔の揃え方が大切です。

香水瓶を等間隔に並べて撮影した参考写真
等間隔で並べた例

間隔を揃えると、整然とした印象に見えやすい。

高低差をつけて香水瓶を並べた参考写真
同じ色・素材で並べる

金属系やゴールド系のキャップをそろえると、並びに統一感が生まれる。

複数の香水瓶のシリーズ感を見せる参考写真
壁一面に並べる迫力

向きや距離感を整えると、複数本でもまとまりやすい。

10|世界観を重ねる

章頭ページでは、世界観の核になる写真だけを置きます。まず「どんな空気感を伝えたい章か」をここで固定します。

ブランド世界観を見せる主役写真
章の導入用

章の主題を一目で伝える代表カットです。

ブランド世界観を見せる参考写真
基本例

主役カットと並べて章のトーンを補強する写真です。

ブランド世界観を見せる参考写真
応用例

章頭の時点で世界観の広がりを感じさせる1枚です。

10|世界観を重ねる 続き

このページの主題は「世界観の基本組み合わせ」です。全体、寄り、抜けの3役をそろえて、組み合わせ方そのものを見ます。

ブランド世界観を見せる参考写真
基本例

全体の雰囲気をつかませるベースカットです。

香水瓶の質感を見せる参考写真
図解補助

組み合わせの中で寄りが必要になることを示すカットです。

余白と空気感を見せる参考写真
応用例

抜けのある写真を混ぜると全体が整理される例です。

10|世界観を重ねる 続き

このページの主題は「質感」です。素材、ガラス、キャップの見え方に集中し、他の役割は混ぜません。

香水瓶の質感を見せる参考写真
基本例

素材感を伝える代表的な寄りカットです。

香水瓶の質感を見せる参考写真
成功例

ディテールで高級感を補うために残しています。

香水瓶の質感を見せる参考写真
応用例

質感ページの厚みを支える追加実例です。

10|世界観を重ねる 続き

このページの主題は「光と影」です。奥行きをつくる陰影だけに役割を固定し、質感や余白は次ページへ回します。

光と影の印象を見せる参考写真
基本例

世界観に奥行きを加える基本の光です。

光と影の印象を見せる参考写真
成功例

陰影で立体感をつくる例として残します。

光と影の印象を見せる参考写真
応用例

別カットでも同じ主題が成立することを示します。

10|世界観を重ねる 続き

最後は余白と空気感だけを扱うページです。ここまでで役割が重複したカットは、削除候補として外しています。

余白と空気感を見せる参考写真
基本例

余白で呼吸をつくる代表的な1枚です。

余白と空気感を見せる参考写真
成功例

主役を邪魔せずに空気感を広げる例として残します。

余白と空気感を見せる参考写真
応用例

同主題の中で見せ方を変える追加カットです。

世界観提示、基本組み合わせ、質感、光と影、余白の5主題に分けることで、ページごとの役割が明確になり、画像を途中で切らずに配置しやすくなります。

11|意図を読む

章頭ページでは、背景比較を代表例にして「写真の意図を読むとは何か」を定義します。次ページ以降で共通点比較へ主題を分けます。

同じ被写体でも、背景の選び方で写真の印象は大きく変わります。ここでは背景差だけに注目します。

モダン 明暗 無機質 無骨 同じアロマサーバーをモダンで無機質な背景で見せた比較写真
優雅 明るい 有機的 華やかさ 同じアロマサーバーを明るく華やかな背景で見せた比較写真

同じアロマサーバーでも、背景の選び方が変わるだけで、伝わる空気感や印象は大きく変わります。

11|意図を読む 続き

このページは「花1輪」の共通点だけに主題を絞ります。共通点の拾い方で、写真の意図がどう変わるかを見比べます。

共通点:花1輪

同じ条件でも、どの要素を響かせるかで、写真が伝える意図や見せたい魅力は変わっていきます。

11|意図を読む 続き

こちらは「グループ」の共通点だけを扱うページです。複数並ぶことで生まれる一体感や迫力を読み取ります。

共通点:グループ

香水ボトルの形状や色が共通していることで、複数並んだときに一体感や迫力へとつながります。

花々で演出する

花をふんだんに準備しておくと、香水ボトルの世界観をより豊かに演出できます。

ポイントは、花をふんだんに準備すること。花の量が増えるほど、写真全体に華やかさと演出力が生まれます。

撮影チェックリスト

撮る前と撮った後に、次の項目をざっと確認するだけでも完成度が上がります。

  • 画面比率は整っているか
  • 背景に不要なものが入っていないか
  • 光がきれいに入っているか
  • 影が活きているか
  • ボトルが歪んで見えていないか
  • キャップやラベルが美しく見えているか
  • 余白の取り方が整っているか
  • 何枚か撮って比較したか

PDFダウンロード

学習ポイント一覧、詳細、チェックリストを同じ流れで見返せる配布用資料です。ページを閉じたあとも、そのまま持ち帰れます。