- Linalol 40.31% 約半分
- 1,8-Cineole 28.44% 約3割
- Camphre 10.79% 約1割
- その他 16.23% 残り
- 未検出・未同定分 4.23% 余白
精油プロフィール
GCを読む前に、まず確認するのは精油そのものの識別情報です。
精油名、ロット、学名を確認することで、成分表を読む前提が整います。
名前ではなく、正体を見る
精油名・ロット・学名を見ることで、この資料の前提が整います。
3成分構成
精油の大部分を占める主要成分から全体像をつかむ。
精油の印象は、主要成分の比率によって大きく変わります。
まずは多く含まれる成分から、香りの骨格を読み取ります。
花様感、やわらかさ、透明感の土台。
すっきり感とユーカリ様の抜け感。
薬草感、鋭さ、芯の強さを足す層。
香りの輪郭
成分比率を香りの印象に置き換えて個性を読む。
成分名は単なる化学情報ではなく、香りの質感を読み解く手がかりです。
重なり合う性質から、この精油らしさが見えてきます。
Linalol
花様感と透明感の主軸。
1,8-Cineole
清涼感と抜け感を作る。
Camphre
薬草感と鋭さを足す。
- 甘い
- 穏やか
- シャープ
- 清涼感
- 薬草感
成分一覧
GC表から確認すべき成分を整理して見る。
すべての成分を同じ重さで見る必要はありません。
確認すべき成分を整理することで、読み取りの精度が高まります。
| 成分名 | 含有率 | アレルゲン印 | 香りの印象 | IFRA確認の必要性 |
|---|---|---|---|---|
| Major主要3成分 | ||||
| Linalol | 40.310% | * | 花様感・やわらかさ・透明感 | 優先 |
| 1,8-Cineole (Eucalyptol) | 28.440% | — | 清涼感・ユーカリ様・抜け感 | 高含有 |
| Camphre | 10.790% | — | 薬草感・鋭さ・ドライ感 | 高含有 |
| Check Firstアレルゲン・表示確認候補 | ||||
| Limonene | 1.110% | * | 柑橘感・明るさ・軽い揮発感 | 要確認 |
| Acetate de Linalyle | 0.280% | * | やわらかな花様感・丸み | 要確認 |
| Beta-Caryophyllene | 1.420% | * | スパイシー・ドライウッド | 要確認 |
| Neral | 0.150% | * | レモン様・シャープな明るさ | 要確認 |
| Acetate de Geranyle | 0.200% | * | フローラル・少し甘い余韻 | 候補 |
| Geraniol | 0.060% | * | ローズ様・明るい花感 | 候補 |
| Coumarine | 0.060% | — | 甘さ・干し草様の陰影 | 表示確認 |
| Othersその他の同定成分 | ||||
| Alpha-Pinene | 1.810% | — | 松葉様・ドライ・グリーン | 必要時 |
| Beta-Pinene | 2.000% | — | 樹脂感・シャープ・グリーン | 必要時 |
| Camphene | 0.340% | — | ドライ・カンファー様・軽さ | 必要時 |
| Sabinene | 0.450% | — | スパイシー・グリーン・乾いた立ち上がり | 必要時 |
| Beta-Myrcene | 0.450% | — | ハーバル・青さ・軽い温かみ | 必要時 |
| Alpha-Terpinene | 0.140% | — | ドライ柑橘・ハーバル | 必要時 |
| Gamma-Terpinene | 0.230% | — | 柑橘感・シャープな明るさ | 必要時 |
| Terpinolene | 0.160% | — | 軽やかなハーブ感・空気感 | 必要時 |
| Terpinene-4-ol | 0.340% | — | ティーツリー様・清潔感 | 必要時 |
| Delta-Terpineol | 0.360% | — | ウッディ・さっぱりした温度感 | 必要時 |
| Alpha-Terpineol | 1.140% | — | やわらかい花様感・ライラック様 | 補助確認 |
| Cis-Beta-Ocimene | 0.280% | — | グリーン・軽い甘さ | 必要時 |
| Trans-Beta-Ocimene | 0.070% | — | 軽やかなグリーン感 | 必要時 |
| Trans-Thujanol | 0.190% | — | 爽快感・ハーバル・透明感 | 必要時 |
| Acetate de Bornyle | 0.190% | — | 松脂様・柔らかい樹脂感 | 必要時 |
| Oxyde de Caryophyllene | 0.220% | — | 乾いたウッド・余韻の奥行き | 必要時 |
| Acetate de Trans-Sabinyle | 0.020% | — | ハーブ様・シャープなアクセント | 必要時 |
| Trans-Beta-Farnesene | 0.500% | — | ドライグリーン・軽いウッド | 必要時 |
| Zonarene | 0.050% | — | 乾いた樹脂感・陰影 | 必要時 |
| Borneol | 0.910% | — | 冷涼感・ハーバル・カンファー様 | 補助確認 |
| Germacrene D | 0.710% | — | ドライウッド・草の奥行き | 必要時 |
| Alpha-Bisabolene | 2.250% | — | 温かいハーブ感・ドライな厚み | 補助確認 |
| Para-Cymene-8-ol | 0.020% | — | 温度感のあるメディシナルノート | 必要時 |
| T-Cadinol | 0.120% | — | ウッディ・乾いた余韻 | 必要時 |
Total 95.770% / 未検出・未同定 4.23%。
アレルゲン確認
*印の成分を拾い、表示や安全確認の入口を作る。
*印のある成分は、表示や安全確認の入口となります。
まず印のある成分を拾うことで、確認範囲が明確になります。
*印を先に見る。
表示と感作性の入口。
先に拾う成分
確認対象の選定
優先順位をつけて確認すべき成分を絞る。
GC表の情報は、優先順位をつけて読むことが重要です。
含有量と対象性を重ねて判断することで、確認の軸が定まります。
高含有
濃度に影響する
*印
先に拾う
IFRA掲載
基準対象
カテゴリ依存
用途で変わる
Linalol
4 / 4最優先。
Limonene
3 / 4*印とIFRAで先に見る。
1,8-Cineole
2 / 4量が多いので輪郭確認。
濃度の変換
GCの数値を完成品中の濃度に換算する。
GC表の数値は精油内部の割合を示しています。
実際の製品では、配合率に応じて濃度を再計算する必要があります。
1%配合 → 0.4031%
IFRA照合
換算した濃度を製品カテゴリごとの基準に照らす。
IFRAの確認では、成分と用途の両方を考慮します。
同一成分でも、製品カテゴリによって基準は異なります。
見る順番
-
1
成分を拾う
-
2
濃度に直す
-
3
用途を決める
-
4
基準を見る
照合UI
上限値と判定は表示例です。
| 製品カテゴリ | 精油配合率 | 対象成分 | 完成品中濃度 | IFRA上限 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| Fine fragrance | 1.0% | Linalol | 0.4031% | 0.80%(表示例) | OK |
| 肌用オイル | 3.0% | Linalol | 1.2093% | 1.00%(表示例) | 注意 |
| ルームスプレー | 2.0% | Limonene | 0.0222% | カテゴリ資料確認(表示例) | 確認 |
判定表示
結果をもとに次に取るべき対応を判断する。
判定は結論ではなく、次の確認行動を導くための指標です。
状態を整理することで、判断の精度が高まります。
次は処方全体
配合を調整
原文確認
成分で読む
成分構成から精油の性格をまとめる。
成分構成を理解することで、香りの印象はより具体的になります。
比率から読み取ることで、精油の性格が明確になります。
リナロール40%の設計物として見る。
資料の役割
SDS・GC・IFRAの役割を分けて理解する。
各資料はそれぞれ異なる役割を持っています。
目的に応じて読み分けることで、全体像が整理されます。
安全情報
危険性と取扱いを見る。
成分構成
中身と比率を見る。
使用上限
用途ごとの基準を見る。
成分を見る力
感性と数値をつなげて香りを設計する。
感性と数値は対立するものではありません。
成分を理解することは、香りをより正確に扱うための基礎となります。